沈

きさらぎ駅の沈のネタバレレビュー・内容・結末

きさらぎ駅(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

洒落怖で有名な2ちゃんスレが元ネタの「きさらぎ駅」。前半部分は、異世界エレベーター方式できさらぎ駅行きの電車に乗ってしまい、7年間行方不明になっていたが無事現実世界へ生還できた女性教師の話を、民俗学を学ぶ大学生・堤春奈がテーマが神隠しの卒論を書くために取材するところ。きさらぎ駅に迷い込んだ5人の男女と女性教師は、様々な不可解体験をするのだけどこれがまあなんとも雑コラの極みで初代プレステのCGみたい。(そういうの意識してわざと雑にしてる?)ターボジジイと一緒に人体発火体験が個人的にツボ。女性教師以外の5人の中にキチガイチンピラ男がいるんだけど、クズすぎて怪奇現象より怖い。後半部分は、1人で現実に帰還した女性教師が唯一心残りだった、5人の内の一人の女子高生。春奈は女子高生を助けるべくきさらぎ駅へ向かう電車に乗る。異世界へ着いた春奈は、ここでは時間が繰り返される事を知り、女性教師が出会った5人の登場人物と口伝にあった通りのやり取りをしていく。前半があまりにもクソすぎて後半長くね?と思ったけど、口伝の知識だけで異世界を攻略無双していく春奈が面白かったので幸いなことに全然退屈しませんでした。PCのインディーズゲームのホラーみたいで笑ってしまった。攻略ルート分かってるだけあって、女性教師の話では死ぬはずだった場面で死亡を回避していく登場人物達。でも攻略ルートが変わっているので怪奇現象も変化していく。女性教師の話にはなかった変な家で怪奇現象盛り合わせに会う春奈とJK。なんとなく、取材を受ける前に気配なく現れる女性教師に嫌な予感がしたけどこうなるんですね…。でも、春奈もJKを救いたくて自らきさらぎ駅に向かったのに、最期は口伝通りにJKを光の方に行かせてしまったという事は、少しでも気持ちに自分だけ助かりたいという自分本位さ?が生まれてしまったのかなあと思った。女性教師もJK救いたいが為に春奈を犠牲にさせるという悪事を働いてしまい、理由は解るけど同情はできない。最後に女性教師の娘が好奇心できさらぎ駅に行ってしまったのは因果応報だなあと、、、。1番気持ち悪さがピークだったのは、オジサンが酔っ払って吐いてる描写かな。コメディ寄りのB級ホラーで癒されたい人向け。
沈