Jimmy

クライング・ゲームのJimmyのレビュー・感想・評価

クライング・ゲーム(1992年製作の映画)
5.0
前回観たのは丁度1ヶ月前だが、今回は『クライング・ゲーム<完全版>(2DVD)』を観た。
セルDVDで<完全版>なので、当然、肝心なシーンも無修正。
ようやく、完璧なバージョンを観ることができた。

おまけにDVD(Disc 2)は、「もうひとつのエンディング」・「メイキング・オブ『クライング・ゲーム』」・「インタビュー集」・「予告編集」などを収録した特典ディスク。
「もうひとつのエンディング」は、出資者の要請で製作されたものだが、結局は監督が予定していたエンディングとなったものの、アナザー・エンディングは全く異なる結末であり作品の結末と甲乙つけがたい。

この作品、初見は1995年だったので、26年ぶりに鑑賞したのが2021年10月。
そして、本日(2021年11月)、1ヶ月ぶりに鑑賞したので、オチは勿論、細部まで憶えていたが、それでも楽しめる映画。

黒人男ジョディ(フォレスト・ウィテカー)が遊園地で女性ジュード(ミランダ・リチャードソン)と知り合って、イイ仲になりそうだったのだが、ジョディは突然現れた男達に拉致されてしまう。彼らは、イギリス軍に拘束された仲間を釈放するために一般人を人質にしたかったIRAの一味だった。そして、逃げないように縛られて監視されているジョディだったが、監視役のファーガス(スティーヴン・レイ)と会話しているうちに、男二人の友情めいたものが生まれる。
そんな折、イギリス軍がIRAアジトを急襲してきて、ジョディはトラックに轢かれて死亡、ファーガスは逃げ切って、ロンドンで名前を変えて静かに暮らし始めた。
そんなファーガスが、ジョディの恋人デイル(ジェイ・デイヴィッドソン)に会ったところ、だんだんと彼女に惹かれていくのだが……。
(※)もう、これ以上は書けない…(笑)

この作品、本当に面白くて、登場人物たちのキャラがそれぞれ個性的に描かれており、「彼らが置かれた立場」から「自分の気持ちと反する行動を取らざるを得なくなるあたり」が、実に上手い。

ラブドラマ的であり、クライム的であり、サスペンス的であったりする魅力の尽きない映画。
Jimmy

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