親友の死を受け入れる主人公のロードムービー。自殺してしまった親友の死を受け入れつつもどこか実感の湧かない、納得がいかないがゆえに遺骨をDV親父から奪って青森へ逃避行する。
逃避行の最中に親友との記憶をいくつか思い出すも必ずしも良い思い出ばかりじゃないのは親友だったからこそ。薄い付き合いなら楽しかったことしか出てこない。そもそも親友のマリコの人生が散々過ぎるそんな中で寄り添うやさぐれしぃちゃん。
割と平坦なストーリーだが見逃せない展開とマリコとしぃちゃんの思い出が気になっていく。遺骨でぶん殴るシーンは良い。
この二人を演じる永野芽郁さんと奈緒さんは普段の役とは少し珍しい役柄。永野芽郁さんのやさぐれな態度や言葉遣いやタバコはほんと珍しいしよく感情も爆発する。序盤の遺骨を奪うシーンも包丁を持っての怒号の演技は中々でした。陰のある奈緒さんの演技も上手い。
時折面白いシーンもあるので楽しめる作品。最後の最後にお手紙が出てきて黙読するというのも良い。少しづれてるけどそれでいい。
