ブラック企業勤めのシイノ(永野芽郁) がふと流れてきたニュースで親友マリコ(奈緒)の死を知る。
マリコは子供の頃から親のDVに苦しんできた。一人暮らしを始めてもDV男とばかり付き合ってしまう。マリコが死んだことが悔しくて許せないシイノは、マリコの遺骨を両親の元からかっさらい、かつてマリコが行きたいと言った「まりがおか岬」へと向かう。
シイノを演じる永野芽郁ちゃんがオラついてる感じがかわいく、どこか笑ってしまうのだが、マリコが本当にブロークンすぎてあまりにも辛くなってしまった。
マリコのように傷を抱えながら、悪くないのに自分を責めながら、どうしようもない人間たちの弱い感情を受け止めてあげる役割として、日々闘いながら生きている人が一定数はいると思っている。
だけど、自分の周りにいるボロボロでブロークンな人たちを、私だったらどうやって救えばいいのか、余計にわからなくなってしまい、苦しくなった。
マリコはもう限界だったのだ。苦しくてたまらなくて、すぐ人に利用されてしまう自分は本当の意味で誰にも必要とされないように感じ、許せなくなってしまったのか。
シイノは一生懸命そんなマリコを救おうとしていたように私には見えたけれど。。本当のSOSを汲み取ってあげられなかったのか?
シイノはもっとマリコに、親友として安心できる言葉をかければ良かったのだろうか?
マリコにしかわからないその闇から、シイノはどうやって救い出せば良かったのだろうか。
答えも正解もない世界がここにはあるんだと思ったら辛くて苦しくて、正直自分までブロークンになりそうだった。
お骨で男をぶん殴るシーンはちょっと面白かった。良かった。