永野芽郁の可憐さと奈緒の魅惑で駆け抜けていく映画。
はっきりといって、演出は酷い。タバコの吸い方も洗練されてない。永野芽郁の言葉遣いがあってない。ギャグが内容から浮いている。bgmがくどいし、うるさい。回想が垂れ流されて、尚且つモノローグで説明しすぎ。もっと、いえば画面が最初から最後までくっきりしすぎていて入り込めない。おばけが出すぎて、萎える。などなど小言が見つかる。
けれども、そんなことを度返しするのが二人の女優の存在感だろう。二人が映るシーンはどれも印象的だ。セリフのないシーンなんて観るものを震えさせる。あのなんとも言えない、脆く儚い関係性を見事に体現していた。
映画としては今一歩だが、女優の凄さを魅せてくれる作品ではなかろうか。