このレビューはネタバレを含みます
昔話題になった時、少しだけ漫画を読んだんじゃなかったかしら。つらかったなあ。マリコみたいな人、別に身近にいるわけじゃないけど、いるよね、もはや自分を傷つけてくる人としか一緒にいられない人。だし、本当になんでこんなに不幸が続くんだろう、みたいな人生ってあると思う。
恭子さんに「この人が早くおじさんと結婚してくれたら」とトモヨが思うシーン、そこまで？と思ったけど、事を荒立てず、靴まで新品のを返してくれるなんて確かに良い人だなあと思った。なんでこんなに良い人がおじさんとくっついたのか、とも思うけど。
マリコが健全な恋愛をできないのも、トモヨに心配させようとするのも、トモヨが怒りつつ心配してしまうのも(だってそんなマリコをほっとけないし、マリコが大事だから)、全部わかるし、でもそれってどうすることもできなくて、なんか、そういうのにもマリコは疲れて死んじゃったのかなとも思うけど。最悪の人生、展望が見えないんじゃ生きてる意味がない。
ともあれ、トモヨが折り合いつけられてよかった……とも思うし、思いたいけど、マリコには幸せになって欲しかったなあって、もう戻ってこないんだよなあって、それも悲しい。でも現実、そういうこともあるわけだし。やるせないよね、人の人生って幸せなことばかりではないっていうのが。
ガサツにタバコ吸って酒飲む永野芽郁がよかったね。ナリタにもらった弁当を爆速で食べるシーンもよかった。よかったな。
