滅茶苦茶面白い、最近の邦画の中でも指折りの完成度の高さを誇るギャグ映画。
ギャグパートの完成度がとにかく高い。
笑いのために下ネタも含めて完全に振り切っているのが潔い。
しかも超豪華キャストが、である。
岸優太、吉岡里帆、高良健吾、尾上松也、田中圭。
そもそも年齢を完全に無視してキャスティングしているところから最高過ぎる。
吉岡里帆を除いて全員が高校生役、この無理ありさが良い感じに味を出している。
ほぼキャストが男だからこそ、吉岡里帆の可愛さが更に引き立つ。
ギャグパートの破茶滅茶な女教師の振り切れ具合も良かったが、そんな破茶滅茶な振り切れがあるからこそ、そこから素に戻った時のピュアな可愛さが異常。
主人公のボンボンの友人の自宅でリラックスしている時の吉岡里帆は確変状態に入っていたし、作中で主人公が言っていた通り、日本中の全男性が吉岡里帆にハグされるボンボンの友人に妬いたに違いない。
そんな男だらけのキャストの中でもしっかりと格好良さを醸し出す高良健吾と田中圭は流石。
全く埋没せずに完璧に"主人公"であり続けた岸くんも良かった。
前半のギャグパートや、コミカルなケンカ最強演出があまりにも良かったが故に、相対的に後半はやや喧嘩パートが多くなり、少しマンネリだったかもしれない。
喧嘩も"この作品ならでは"のバトル演出を多用してくれたら、令和に時代錯誤なヤンキー映画ではあるが、一世を風靡する傑作になっていたかも。(もちろん、既に素晴らしい良作であるのは間違いないが。)
⭐︎一番印象に残っているシーンは、高良健吾が初登場で屋上から降り立つ場面。
高良健吾が高校生役は無理あるな、って爆笑してるとこに、屋上から降り立ってくる滅茶苦茶な演出が最高だった。
この作品の最高さを象徴している場面だった。