ぎー

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生のぎーのレビュー・感想・評価

3.5
『ザ・フラッシュ』に向けて復習。
二度目の鑑賞だが、記憶では超駄作だったし、口コミも悪い。
が、見てみるとなかなか良作だった。

確かにストーリーは滅茶苦茶。
バットマンがどうしてスーパーマンを殺そうとするのか。
悪役のロックス・レインがどうしてスーパーマンを殺そうとするのか。
どうしてスーパーマンを殺そうとしていたバットマンが、スーパーマンが自分の母の名を叫ぶのを聞いて、突如スーパーマンを殺すことをやめて、更には共に戦うことを急遽決意したのか。
全ての動機がしっかりと描かれておらず、ゆえにストーリーは滅茶苦茶。
が、それもそれで良いと思う。
スーパーマンとバットマンが戦うのを見れる映画なんて後にも先にも無いのだから。
スーパーマンとバットマンが共闘するのも結局ワクワクする。
更にはワンダーウーマンまでついてくる。
乱暴だが、もはやストーリーなんて関係ない。
スーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンのアクションや演出の完成度さえ高ければ大満足。
そして、実際に本作のアクションや演出の完成度は非常に高かったと思う。

ただ、ストーリーはどうでも良いと言ったものの、スーパーマンは死ななくても良かったかな。(次作で復活するとは言え。)
マーベルのようなしっかりとした伏線がないのであれば、そんなに簡単にスーパーヒーローは死んだり復活したりしてはいけないでしょう。

いずれにせよ、記憶よりも評判よりもはるかに魅力的な映画だった。
ただ不幸なのは、DCシリーズ、特にバットマン登場作はクリストファー・ノーランの偉大なダークナイト三部作とどうしても比較されてしまうところだろう。
敵のレックス・ルーサーも悪くなかったが、キャラがどことなしかジョーカーに被って見えてしまう。
あとはラスボスのゾット将軍クローンの魅力が弱かったか。
それでも良作だったことに間違いはないので、記憶も口コミも良い『ジャスティス・リーグ』鑑賞が楽しみだ。

⭐︎一番印象に残っているシーンは、もちろんスーパーマンとバットマンとワンダーウーマンが共闘するシーン。
敵は全く魅力のない、ゾット将軍らしさが全く活かされていないキャラクターではあったが、最早そんなの関係ない。
三人が共闘して異次元の闘いを繰り広げているのを見るだけで興奮が止まらなかった。
ぎー

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