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The Line(英題)
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『The Line(英題)』に投稿された感想・評価

[スイス、トキシックな家族関係について] 70点

2022年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。ウルスラ・メイエ長編五作目。マーガレットは35歳になるが、感情のコントロールが出来ない。一方、彼女の母親クリスティナは、55歳だが未熟で壊れやすく、生まれてきたことでピアニストとしてのキャリアを潰した長女マーガレットを憎んでいる。冒頭、何百度目かの大喧嘩の末に母親を殴り飛ばしたマーガレットは、クリスティナと実家への接近禁止令を出される。マーガレットはそんなのもお構いなしに実家に近付くため、彼女の年の離れた12歳の妹マリオンが、実家を中心とした半径100mの円を書いて、それを超えないよう求める。これが英題"Line"の正体であり、"家族"というものを破壊する"より大きな力"の表出として画面の中に残り続ける。序盤はこのマーガレットの狂ったような執着を描いているわけだが、後半に垣間見えるクリスティナの毒親っぷりを見ると、感情表現が暴力一択なのも頷ける。それに対して、マーガレットの二人の妹、妊娠中のルイーズと先述のマリオンが、どうにかして"家族"というものを信じて奔走する姿は、なんだか泣けてきてしまう。クリスティナとマーガレット、或いはその姉妹との関係性は、家父長制の女性版といった感じで、音楽の道に進んだか否かでその毒の浴び具合を知ることができる(マーガレットはシンガーソングライター、ルイーズは全く別の仕事をしているので関心を持たれていない、マリオンは教会で賛美歌を歌っている)。そこから考えると、互いが互いの人生をめちゃくちゃにしたと考える母娘の関係性も少しクリアになるだろう。

結局、積年の恨みの表出としての争いを描いているので、母娘が何を核に戦っているのかは想像するしかない。最近だとアルノー・デプレシャン『Brother and Sister』も似たような、キレられたことにキレる姉弟喧嘩映画だった。あの映画を観ながら、これはマリオン・コティヤールというかヴァレリア・ブルーニ・テデスキだよなと思っていたんだが、まさかこっちでやってるとは知らず。とても相性悪く数少ない苦手な女優の一人だが、カトリーヌ・コルシニ『分裂』しかり、テデスキはこういう役が上手い。
テッサロニキ映画祭にて。

母と娘の見えない壁と、接近禁止令の100メートル境界線を表すThe Lineかな。
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキが一線から退いたミュージシャン兼母親役で出ている。

家族ドラマだがスポットが当たるのはすべて女性。出産でキャリアを断たれた母、望まぬ音楽性を求められる娘、妊娠出産で忙殺される娘、ピアノ教師でもある奔放な母の反動から全く別の歌唱に目を向ける娘。

母クリスティーナに暴行を働いたマーガレットは接近禁止令を言い渡される。
マーガレットがとにかく素行がよろしくない。大人しく禁止令が解けるの待てばいいのに、あれだけ暴れといてやっぱり家族と接したいらしい。
そうこうしているうちに妹に歌を教え、自身もミュージシャンとして再起しようとする。
母クリスティーナもちょっとクセあり、子供の前で若い恋人とイチャつくのを見せつけたりり気性も荒く、見てる側からするといかにも似た母娘。

母娘の間にいつのまにかできた見えないラインと物理的に越えられない100メートルラインまわりの葛藤と感情の爆発多めのドラマは、問題あってもやっぱり母と娘よねって話に落ち着きはするものの、クリスティーナやマーガレットの心境の変化がいつの間にか来ていた感じがしてしまった。

母と姉の間で板挟みの三女のマリオンが健気だった。

マーガレットを演じたステファニー・ブランシューはミュージシャンとしても活動しているらしい。