息子のまなざしのハマボーイのレビュー・感想・評価

オリヴィエが大工仕事を教えている職業訓練所へ、フランシスという少年が入所してくる。2人には過去に共通点があった。

オリヴィエの視線の先には、終始フランシスがいた。フランシスの動向を意識的に、そして時に関心を持って追いかける。

「僕から先生までの距離はどのくらい？」
フランシスの問いに思わず涙が。
2人の間にほとんど会話はないが、どの場面も緊迫していてとてもかけがえのない時間だ。そして大きな展開はないが、じわじわと進む2人の距離感に、研ぎ澄まされた気持ちで見入った。
ラストは本当に素晴らしい。