MasaichiYaguchi

シャーク 覚醒のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

シャーク 覚醒(2021年製作の映画)
3.8
韓国の人気WEBコミック「シャーク」を実写映画化した本作は、酷い苛めの被害者であるウソルは、思わぬアクシデントで全てを失った上、少年院に収容されてしまう。
その少年院で、総合格闘技の元チャンピオン、ドヒョンと出会ったことを切っ掛けに、苛められっ子で負け犬人生から抜け出す為の挑戦が始まる。
ドヒョンの指導のもとウソルは厳しい鍛錬を続け、肉体的にも精神的に強くなっていく。
少年院内の“弱肉強食”を乗り越えたウソルは、やがて予てより因縁のある相手と、自身の尊厳のため人生をかけた戦いに挑んでいく。
少年院を舞台に「格闘技」を題材にした作品というと、古くは「あしたのジョー」、近年だと「囚人リク」が思い浮かぶが、何れも全て失ってどん底から再起していく主人公の力強い成長が魅力になっている。
本作でも、ウソルが強くなっていくプロセスが見所になっているが、それにプラスしてドヒョンとの師弟愛、絆の物語が胸熱にさせます。
キム・ミンソクがウソル役で主演し、ウソルを鍛えるチョン・ドヒョンを、大ヒットシリーズ「イカゲーム」で活躍するウィ・ハジュンが務めているのだが、正に肉弾相打つといった感じで、体を張ったパワフルな格闘シーンに熱くなります。