「この人生はいらない」と言わせてしまうほどの悲惨で壮絶な現状を目の当たりにしました。
外に出るための唯一で最短の方法が命を削ることなんて、異常。
人間という感覚が失われていく場所でした。
どれだけ「助けて」「痛い」と声を上げても力でねじ伏せられてしまう光景は、ジョージ・フロイド事件と重なって見える。
届かない叫びが、もみ消されてしまう声たちが、スクリーンを通して、苦しいくらい伝わってくるドキュメンタリーでした。
私も牛久へ面会に行ったことは何度もあるので、その時のことを思い返しながら、今は面会に行けていない自分に罪悪感も抱きながら、いろんなことを考えました。
規制の多い入管で、ここまで彼らの実情を描いたこの作品が素晴らしい。
教育現場に、是非このドキュメンタリー映画を流してほしいです。