リンコロシネマ

生きててよかったのリンコロシネマのレビュー・感想・評価

生きててよかった(2022年製作の映画)
4.0
ウチのライブハウスにも出演してくれた竹原ピストルさんがMCで口癖のように言っていた「ボクサー崩れ」という言葉は不器用の代替でもあるのだが竹原さんには歌や役者という別の才能もあり決して不器用ではないようだ。

主役の木幡竜さんも元プロボクサーながら役者として成功もしているので不器用ではなさそうだが木幡さん演ずる主人公の楠木創太は不器用以外の何者でもなくボクシングを引退し違う職に就いても上手くいかず、結局、行き着いた先は闇で行われる総合格闘技であり、イコール博打場だった。

格闘シーンはリアルであるし流石なのだが、むしろ楠木と幸子の不器用な愛情の方が胸に突き刺さった。幸子を演じる鎌滝恵利さんの体当たりの演技も素晴らしくて…涙。

監督や出演者の関連作品を追いかけてみようと思います。