とりあえずカンヌってことで観た。オープニングの不穏な感じにワクワクしたが、一人暮らしの高齢者の生活シーンと外国人介護労働者のシーンが淡々と続くのでこんなの見せられてもなあって困ってた。電話でのやり取りが始まってから、ようやくPLAN75の問題点というか怖さが感じられて、再びワクワクしてきた。ひと昔前の近未来を描く映画では、妙な機械や、妙な服の未来人が出てきて、怖さを実感するってことが出来なかったが、この映画は（もちろん予算の問題もあるだろうが）今ある姿で近未来を描いてるから、怖さをもろに実感できた。ベッドで、二人の目があうシーンで怖さはクライマックス。だったけど、それ以降の流れが雑。「なんで？」とか？？な展開に緊張の糸が切れてシラけた。ラストのシーン目当てに、強引にもっていったなって感じになった。毎年毎週BSテレ東でさくら役の倍賞さん観てるから、お元気で活躍されてる姿に嬉しくなった。
