吉田監督の新作、大好きな石原さとみってことで公開楽しみにしてた。サスペンスものかなって観てたけど、匂わせはあるがドキドキ、ワクワクするような展開ではなかった。話しは（弟のエピソード以外）いたってシンプル。退屈しそうな展開だけど石原、青木、中村が芝居で魅せてくれる。石原と青木はもちろんだが、ガラス越しにブツブツつぶやくとこ、取材で子供に指さされるとこ（唯一笑えた）、アザラシいない取材とか中村のエピソードも見応えあった。地味で救いのない展開の中、終盤の応援してくれる石原の同僚や印刷屋のオヤジの姿にホッとさせられる。そしてあの親子の行動で青木が涙するシーンでグッときた。ラスト明るい表情の石原のぷるるるううう（だったかな？）でスカッとできた。事件をこう描くのかとかスッキリしないラストでスカッとさせるとかさすがだなって感じ。まあでも石原じゃなかったら退屈だったかも。
