なかなか強烈な設定
しかし描かれた焦点が「plan75が当たり前に受け入れられつつある世界の中で、それに違和感を持った人たちがどう動くか」だったが、
個人的には「Plan75が社会に当たり前に受け入れられるようになる過程」を描いて欲しかった
正直、そこが想像できないので、それが既に実行されている社会にリアリティがないし、
主人公たちの行動を見ても「そりゃ、そうだよね」となって終わってしまった
「なぜこれが施策として通ったのか」のプロセスに焦点を当てた方が、
今後の社会デザインをどうしていくかに強いメッセージを投げられたんじゃないかと思う
人が老いる今はなんだろうか
老いてなお生きる意味はなんだろうか
経済性という数字的文脈だけではなく、
国語的な文脈も含めて、この問いに対して真剣に向き合う必要性を感じた
それが見出せないのであれば、
この制度も理があることになる
P.S.
平日の日中に見に行ったが劇場は1/3くらい埋まっていて、
かつ半数以上がおそらくOver70くらいの中で見たという状況も
なかなか感慨深かった
