シュウ

コヴェナント/約束の救出のシュウのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
4.4
キャッシュトラックに続き
ガイリッチーがギャグ要素を廃したシリアスな作品

戦争ものだが過去の話ではなく
今なお続いている問題

トランプ政権時代にアメリカが世界の警察をおり
そこからいわゆるイアンブレマーが提唱した権力の空白、いわゆるG 0の世界がはじまる

成熟していない世界に空白が生まれたら
そこは新たな権力の奪い合いの巣窟になりカオスとなる
今回のテーマである通訳者の問題も
そんな状況における犠牲者の一つである

一個人間の人間同士の繋がりによって世界が変わる可能性を示唆しながらも
それではどうにもならない大きな構造の問題に絶望する

戦争やアクションシーンはさすがガイリッチーでとても重厚かつ軽快

ジェイクギレンホールの目力は凄いと今まで思っていたが、
今作に関してはサリムの目力がそれを上回っていた

編集的にもっと後半のストーリーに時間を割いて欲しかった感はある
シュウ

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