血は出ない。外傷はない。それなのに身体のどこか、適切に説明できない箇所をナイフで抉られてるような、そんな映画だった。
後味の悪い作品や表現的に目を背けたくなる映画はたくさん観てきたけど、これほど観ていて、苦しくて、早く終わってほしいと思いながら観た作品はこれまでになかった。
それほど心を揺さぶれられたけど、この映画に4以上の星はつけたくなかった。こんなディストピアを今の日本の行く末だなんて思いたくないのに、「きっとこんな風になってしまうんだろうな」というリアルな肌触りがあって。
まだまだ観た直後で、気持ちの整理とか言語化が進んでない。人に観ることは勧めない。観るなら精神状態が安定しているときに。
倍賞千恵子さんの演技はさすがでした。
