marutabatsuo

(ハル)のmarutabatsuoのレビュー・感想・評価

(ハル)(1996年製作の映画)
3.7
パソコン通信でメール交換するようになったふたり。ストーリーの大部分を往復書簡のようなメールの文字で読ませる実験的作品だからこそ、感情の機微が浮かび上がる。俳優の演技はさりげなく、心の動きは文字だからこそのラストのカタルシス。たまりません

新文芸座の森田芳光全作品上映にて。上映後の宇多丸&三沢和子トークも最高で、当時の感覚がよくわかった。台本には「パソコン通信とは」「メールとは」の前置きがあったというほどの黎明期。その当時からコミュニケーションの重要な手段になることを見越して映画を作ったのはあまりに卓見