このレビューはネタバレを含みます
イヤ度で言ったら過去イチ。
ちょっとイヤ表現のオンパレード過ぎてストレス値エグい。説明なしに友達に勧めたら友情壊せるレベル。
何故そんな知らんやつんちに行ってしまうのか、一回逃げ出したのに引き返してしまうのか、丁寧に描写されてて、何回も「あの時ああすりゃよかったポイント」があるのがエグい。
おそらく、デンマーク人の妻は教育熱心で、夫を優柔不断にしてしまうだけの圧の強さとヒステリックさを持ち合わせいるという前提があるから、
・大勢の前でスピーチでき、身体も強そうで、医師であるオランダ人夫に憧れに似た感情を抱いてしまう（娘がなくしたうさぎを「探しに行かされた」ことを英雄だと大げさに称えてくれたり）
・時折ヒステリックになる妻からは子どもを近づけさせないことくらいしかできない（もしかすると妻は虐待サバイバーで、虐待しないように過剰に教育熱心になっているかも、ベジタリアン要素（ベジタリアン全員がそうだというわけではもちろんない）や飛行機に乗る回数を気にするなど、強迫観念も強い）
・オランダ人の家に行く判断も、妻にやんわりと断られ、直接妻を説得するのではなく、友人夫妻の後押しを得た
というような反応になっていて、
自分の意志で脱出を決意しても
①その理由は妻に共有しない
②車に乗せられたあとも車を奪取するチャンスをフイにし
③殴られて戦意喪失
という形で何度もへし折られていく
どれだけピンチになっても火事場の馬鹿力などなく、意志の強さは積み重ねでしか得られないのだなあ、、、
オランダ人夫婦なんで捕まってないねんとかそういうのはどうでもいいというかなんとでも映画の外で理由をつければいい話で、「何故デンマーク人はその決断を下したのか？」は（語られることはなくても）丁寧に描写されていてよかった
そんなことを考えなくてもシンプルイヤな描写ばかりでヴィレッジホラー的に楽しめるのでオススメです（オススメとは言ってない）
