しましま

胸騒ぎのしましまのネタバレレビュー・内容・結末

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

日曜朝一に劇場で観る作品では到底なかったが、奇特な映画ファンが10人ほどいましたね、私を含めて🙄
観ながらホットドッグかポップコーンでもと思ったけど、買わないでよかった。胸糞度や救いのなさでいったら個人的にはダンサー・イン・ザ・ダークは超えなかったけど、ラストに至るまでの道すじ、伏線の貼り方は見事。

正直始まってから1時間強は大きな起伏もなく、淡々と進んでいく(その淡々さの中のいくつもの嫌な違和感が気持ち悪い)が、全てはラスト15分へと集約されている。
あの「写真」をビャアンが見てしまってから、結末は見えてしまったが、それでもどこかで一縷の望みを期待していた。その想像の斜め上を行くレベルでモノの見事に救いはなかった。
非常に面白かったけど、二度と見たくはないのでやや評点は低めにしています。


先日観た黒い家もそうだったけど「ありえない怖い話」ではなく「日常でありえなくはない怖い話」というところが怖い。この世界は不条理と不平等で満ち溢れているのだ。

他の方々のレビューで娘が「ぬいぐるみがない!」って駄々をこねるシーンで、そんなん無視して帰れや、って人多いけど、発達障害気味のうちの息子も他人事じゃないんだよなぁ、、
いやまぁ実際あんなシチュエーションになったら意地でも黙らせて帰るけどさ(笑)。

一つ面白いなと思ったのが、主人公夫婦はもちろん善人として描かれているけど、価値観や文化の違い、マナーや常識という点に置いてズレはなかったかというと…。
結局自分たちの常識はあくまで自分たちの物差しの中でしか測れてないということ。我々も気をつけないとね。
まぁ加害者側は完全に悪ではあったけど、言ってる事が間違ってたわけではない。

教訓
・どんな親切でユーモア溢れててもあまりよく知らない人の家に泊まり行かない
・嫌なことはノーと言おう