デンマーク人夫帰のビャアンとルイーセ、娘のアウネスは、オランダ人夫婦のパトリックとカリン、その息子のアーベルと出会い意気投合する。
後日ビャアンたちはパトリックたちに招かれて人里離れた彼らの家を訪ねるが、違和感が確信へと変わっていく。
初めて出会った時はいい感じの家族に見えたはずなのに、親しくなるとあれ?どこかおかしいと違和感を感じる。
自分の直感や気持ちをそんなことはないはずだとひとまず置いておいて、この週末だけだ、相手も悪気はなさそうだから何も言わないでおこうの連続が不幸を呼ぶ。
どこまで耐えられるかの我慢大会のようなストーリーは静かだけれど胸糞が悪い。
人それぞれ価値観は違うし、教育方針の違いがあることも理解できるけれど我慢できないことが積み重なり最悪の結末へ向かってしまう。
妻ルイーセの立ち回りがリアルで、取り繕ってその場を収めようとしたり、何もないふりをして笑顔で対処する姿に胸が痛む。
こういう時は女性の方が勘が鋭くて、夫ビャアンにはしっかりしてくれとつっこみたくなった。
良かれと思ってしていることがあんなことになるなんて、後半の急展開はどこまでいってしまうのかと心配になるほどだった。
自分の違和感や胸騒ぎ、直感を大切にしたいと思える胸糞映画だった。
ラストは想像より残酷で驚いた。