このレビューはネタバレを含みます
事前情報として胸糞だと聞いていたので、覚悟して見にいった。
なるほど、ファニーゲームを彷彿とさせる理不尽な話。
動機が明らかにならないところも含めて気分の悪さが残る。
オランダの夫婦は最初から狙って家に誘っているけれど、もし招かれたデンマークの夫婦の立場だったとして、一見気の良いように見えた異国の夫婦の本性に、どこで気付けるか、あるいはどこで逃げ出せるか、という事を考えていくと、中々難しいなぁと思った。
多くはライフスタイルや家庭の文化の相違からくる不快感の範疇に収まってしまうので、異国から招かれている側だったら、軋轢を避けるため、異を唱えにくいのは理解できる。デンマークの夫婦の方も、全く瑕疵がないわけではないので、そこを突かれて丸め込まれてしまうし…。
ただ子供に対する態度がおかしいのは一貫していて、最初に帰路についた時に引き返すべきではなかったんだけど、ぬいぐるみと離れがたい子供の哀願に負けて、戻れないところに踏み込んでしまうのよね。しかも車の中からぬいぐるみは出てくるし…。
まずは子供を危険から遠ざけないと行けないはずなんだけど、優先順位を間違えてしまった感じ。
あと字幕版だと英語とデンマークの夫妻の言葉には字幕がつくんだけど、オランダの夫婦が母語で話してるところは何を話してるのか分からないんだよね。
これオランダ語？がわかる人が見たら、見え方が変わるんだろうか…。
