この監督お得意のugryかつweakな人間のpeak of lifeを描く作品で、既視感がある内容なのですが、本作の主人公の絶頂が「子育ての成功の実感」だった点は他の作品より共感を得れました。
（今までの作品の絶頂点を振り返ると、「レスラー」では観客からの注目と声援を浴びた時で、「ブラックスワン」ではライバルとの競争に勝つ瞬間と、ちょっとエンターテイナー寄りの視点で、鑑賞者はやや他人事として観る。）
ヒッチコックの「裏窓」ぐらい外に出ないですが、あの映画のように"部屋に出ない"演出を前向きに使うというよりは、終始鬱屈のメタファとして使われてます。鬱屈さとそして、smellが伝わってきます。
