ちゃんむらさんの映画レビュー・感想・評価

ちゃんむら

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.4

1/3くらいの時間は理解できてなかった。
歴史について予習はした方がいい映画です。
そんな状態でも、既にクリストファー・ノーランの最高傑作とは感じてます。

政治に利用された殉教者。
強いようで弱く、
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.9

「マリオは脱サラ&チビ&気弱な弟を持つ兄貴」
今まで人間味を一度も出さず、ゲームのキャラに過ぎなかったマリオは、意外とシンパシーを得れる人物だった。この映画を観て、初めてマリオに愛を感じました。USJ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.8

絵本のような映画
1.5時間の中に歴史ドラマを混ぜたことがすごい

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

4.0

ストーリーはリアルさが微塵もなく、即消費系の映画になりがちなものです。
ただ、セリフに大袈裟なテロップをつけて何かあると思わせる演出や、柴咲コウが懐中電灯を下から照らすような面白いカット等で、芸の細か
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アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

4.0

映画作りを映すという設定のお陰で、ドキュメンタリーに加えて映画的な演出が使うことができたのでは。
プレマンのリーダーと、その他構成員の心の違いは何なのか、余韻をもって考えさせれる内容でした。

ある男(2022年製作の映画)

3.6

ミステリーと人間ドラマがジャンルになると思いますが、どちらのジャンルとしても結構軽いブローだった気がします。
ミステリーとして身構えると、開始一時間くらいでほぼ謎の原因は公開され、それが後から大きく変
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

恋愛関係における別離
内紛のメタファー

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.9

この監督お得意のugryかつweakな人間のpeak of lifeを描く作品で、既視感がある内容なのですが、本作の主人公の絶頂が「子育ての成功の実感」だった点は他の作品より共感を得れました。
(今ま
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.9

今年最高の感動作?日本版ポスターのほっこり画像?日本の配給会社にイラつくほど、恐ろしくミスリードさせてます。
簡単に表せば、「メメント」っぽい、認知症サイコ・スリラーです。ただ実世界で馴染みがない犯罪
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.1

虚無で俯瞰された全宇宙的意識と、無意味に思えるが愛がある葦の葉的意識をも行き来させる映画。マルチバースという設定を元に、生活圏や時代だけでなく、観ている者の意識や視点をも移動させた映画体験は、他に類似>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

リメイク前と比較され賛否両論って感じですね。
リメイク前を観てないのでそこはわからないですが、確かに合作映画ぽいドストレートな内容で、難解な部分は削ぎ落とされている映画です。最後に「西部戦線異状なし」
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.6

ちょっと過大評価な気がする。
恐怖感と切なさを感じさせるストーリーは杞憂で面白いところですが、あまりに不条理なため反則にも感じる。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.2

意見は分かれるかもしれませんが、
結果今回声優が代わったことは良かったと思います。

もちろんアニメ版も好きですが、
どうしてもあの声は懐かしさと共に昔の記憶に紐づく。

今回アニメを越えてドラマ&映
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

スケールが大きい移住や対立といった地政学的なテーマを、ベルファストという極めてこじんまりとしたパーソナルな地の中で描く事で、視聴者が得るリアリティを追求している。大なり小なり、このようなテーマは誰でも>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

非常に多面性のある映画。
「ブロークバック・マウンテン」に「シャイニング」的な演出足して、「サイコ」的なスリラーに仕上げたみたいな。

男性性と女性性を表す演出とメタファーがよく出てくる。

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.6

相反する刑事の規律とホテルマンの規律のバランスを取りながらバディになっていくことを楽しむ映画。
ただ、犯罪のきっかけに性倒錯や過去のトラウマを持ってくることはもう飽きた。探求されつくした「ミステリー」
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

驚くような意外な展開や技法などはないながら、シンプルに深いい話で賞レースを席巻した点がすごい映画。
まあ3回泣きましたね。

八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

どこか実感がなかった子供を「好き」になり、8日目を生きようとするラストは、掴みようがない「母性」を感じられて良かった。
ただ、中盤が展開なく冗長すぎる点がどうしてもマイナスポイントになる。

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.5

不幸ってこういう感じじゃねって想像して作ったが、育ちがいい石井裕也の想像性が足りずリアリティがなかったのか、感情移入が難しかった。周囲の人間がすべて一面的な悪人。こんなにわかりやすい設定に真実はない。>>続きを読む

レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.9

熔解シーンと、アーク前に構えるハリソン・フォードが心に残る。

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

4.0

スピルバーグがアメリカ版007を作りたかったんだなってのがよくわかる。
ショーンコネリーのキャラクターが良く、親子をテーマにしたストーリーもGOOD!

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.1

おしゃれな北欧✕ホラーのアイディアが斬新。洗練された世界観(IKEA風?)の中に暴力があることで、グロテスクさが強調されてます。一般的に怖いことがおこりやすい暗めのシーンが少なく、おおよそ暴力に似つか>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.5

自分の生きたい生き方が大事といいつつ、結局地元でブルーカラーとして暮らすことは負けてて、都会でホワイトカラーとして暮らすことが勝ちの構図に見えて仕方なかった。
結局エリート勝ち組のマット・デイモンが書
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坂道のアポロン(2017年製作の映画)

2.8

キャラ設定のバランスが悪い、、
仙太郎と薫が仲良くなるきっかけも浅いし、すべてのストーリーがどこかで見た事ある内容。 
そしてそ設定のきつさに併せて、コントみたいな演技をするキャストもきつい。

唯一
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.9

結局ホラーなのかサイコスリラーなのかよくわからなかった「シャイニング」をホラーに取り戻したと思います。
確かにSF要素があるのですが、実は超能力云々より純粋に呪われた場所が1番強いというあらすじによっ
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.5

映画のリアリティが減り、バイオレンス等の人目を引く要素が増した、よくある2の形。
大体キャスティングを見ると、死にそうで死なない人間が想像つくのですが、容赦なく殺してきます。

脚本や演出等、映画の完
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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年製作の映画)

4.2

哲学的な歌詞、歌唱力ふまえていかなる音楽映画にあるロックメロディよりも楽曲のクオリティが高かったです。
このクオリティの曲を作りまくってれば、絶対売れてるバンドでしょっていうツッコミも、有名なバンドに
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

都会のはみ出し物ってところが、アメリカン・ニューシネマの影響強いと感じました。バス乗って海に向かうシーンとか、ニューシネマの「真夜中のカーボーイ」をかなりオマージュしてると思います。

個人的には主人
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ハードコア(2015年製作の映画)

4.1

食い放題で肉だけ食わされてるような気持ちになる点はあったが、FPS視点が故の没入感は映画をさらなる上のステージに押し上げた。

ミナリ(2020年製作の映画)

3.9

劇的になりすぎる幸不幸の起伏を入れすぎず、じんわり苦労して、じんわり幸せを経験していく約2時間。
ミナリが表すものは、過酷でも育つ生命力、繁殖が表す家族の絆か。

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

昔好きだった人が忘れられないなんてことは皆さんもご経験があるだろう。
過去に目が行き、どこか現実をぼーっとしか見れていないなんてこともご経験があるだろう。
颯爽と半ば狂乱的に駆け巡る脳内の思考に対して
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