春陽

ザ・ホエールの春陽のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ホエール(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

身勝手な親ばか男の最後の一週間を見る作品だったかな。会いたかった人と過ごせたり、なんだかんだ幸せな亡くなり方をしたようにみえた。でも、この人もこの家も臭いが酷そうだな…と映像からも想像ができる作りはすごいと思った。後、彼の最愛の娘のひねくれ方が酷い。かまってちゃんなのか、ただの性悪なのか分からないが嫌な娘だと思った。まぁ、自分を捨てた父親から今更都合の良い事を言われたらキレたくなる気持ちもわかるが。

何かしらの病気で肥ってしまう人以外の我が儘ボディな人は自己中や身勝手な人が多い気がする。(自分もだけど。)欲望に忠実すぎるからかな。チャーリーは心に空いた穴を埋める為か食欲をコントロールできなくなりこの体型になったらしい。だが国などの福祉に頼る訳ではなく自活しているのは良いと思った。ドキュメンタリーなどで、動けなくなるまで太ってしまった人は、大体そういうのに頼っていながらガッツリ食べているイメージがあるのだよね。だが、そんなチャーリーも身内である元奥さんや看護師の友人などへの接し方は甘え過ぎていて酷いと思った。チャーリーのセクシャルは結局はゲイなのだろうけど、元奥さんと付き合えたのは、それまでは異性愛者だったのか、または自覚はあるが異性として彼女だけが大丈夫だったのか、それとも亡くなった彼と出逢ってゲイに気付いたのか?どうなんだろう?と、なんか変に気になるところだった。ただのバイかな?

宣教師のトーマス、一見良い人風でいるがこの人もかなり自分勝手な斜め上な奴だった。人の話を聞くような事を言っておいて聞いてない。だから話が噛み合わず平行線というか聞いた話を勝手に宗教的に解釈して悦に浸っている。こういう人には関わりたくない。

ラストの、ぬ〜と立ったチャーリーはクジラみたいだと思った。
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