よん

ザ・ホエールのよんのレビュー・感想・評価

ザ・ホエール(2022年製作の映画)
4.0
衝撃的なシーンから。
ギルバートグレイプも、確か太ってしまった母親の周りの話だったと思うけど、あれとはまた事情が違う。
徐々にいろんな事情が明らかになる。
リズとエリーのあの流れるような物言いには舌を巻いた。あんなスピードで話されたら、何も言えない。でも、言ってることはわかる。宗教に対する考えとか。確かにねと頷ける。
この映画はチャーリーの家の中でいろんなことが展開していくわけだけど、何人かの訪問が時々あって、あの身体を維持していくためにサポートもあり、また、自分でできることも少なくない。
んー、勝手に恋愛に走って、家族を壊して、自分の大切な人も失って、今の身体になってしまって。なんなのさ。今更。
今頃気づいたのか。娘が大切だってこと。
どんなに言葉を尽くしても、過去は変えられない。償いにはならない。
でも、最後、彼は天国へと娘が見守る中、旅立っていったのだろうか。
これは美しい物語なのだろうか?
私にはわからない。
私はまだ、本当の心からの悲しみをわからない人間なんだろうか。
よん

よん