三樹夫

Tinder詐欺師:恋愛は大金を生むの三樹夫のレビュー・感想・評価

3.2
Tinderでとんでもない詐欺師サイモンに出会い何人もの女性が大金をだまし取られる前半パートと、こんなクズ野郎は絶対許すわけにはいかないというので協力して復讐するシスターフッドの後半から成る。

Tinder詐欺師サイモンの手口としては、有名なダイヤモンド会社のCEOで金持ってますとキラキラ写真およびプロフィールを上げて、最初は高級ホテルだの海外旅行だの大金を使い、プロフィール通りの金持ちであることの信憑性を持たせてくる。ただこれは全部ウソで、詐欺で巻き上げた金を使い金持ちアピールして次の詐欺を行うという、詐欺の自転車操業みたいなことをしている。ボディーガードだの元妻だの娘だの協力者仕込んでくるとか芸が細かい。また金持ちでアピールを1か月続けるなど、ターゲットの女性を完全に信じさせるために芸が細かいしやたら連絡がマメ。
そして信じ切ったところで、敵に攻撃されているというB級映画のシナリオみたいな無茶苦茶なストーリーをぶち込んできて、金が使えないから一時的に君名義のクレジットカード作ってそれ使わせてくれん?と金をせびってくる。君から借りてた金返済して口座に振り込んだからと、ウソの送金証明書見せてくるなど相変わらず芸が細かい。
後半は被害者女性の連帯による復讐で、メディアに出て被害を訴えサイモンの行動を封じようとするが、金に目がくらんだお前らが悪いんだろと二次被害を受けるというまたかよというのがあったり、電話でサイモンを問い詰めると俺の気持ちを裏切るのかとこっちが悪いかのように罵ってくる超ド級のクズ野郎で、こいつ『プロミシング・ヤング・ウーマン』の主人公に殺されねぇかなと思い、観てるこっちもこんなクズ野郎は絶対に許せねぇとなる。

話の内容は面白いが編集がダメなのか、スロースターターで結構ダレる。エピソード自体は面白いのに語り口が微妙な人の話を聞いているような気持ちになる。また2時間もいらなくてもっとコンパクトに出来た。
しかしアイリーンが出てきてから面白くなり、アイリーンはもはや『プロミシング・ヤング・ウーマン』で超絶カッコよかった。サイモンのことボロカス言ってて笑った。

私はTinderをやったことがあり、他のマチアプだとペアーズとタップルもやったことあるが、Tinderは基本無料で出来るけどあまり合わなかったな。Tinderでマッチした人とはデートしたことないし、そもそもペアーズとタップルの方がマッチやデートできる率が高かった。自分からいいね送った人以外にはプロフィールを表示しない設定で使用するのが影響しているのかもしれないが、Tinderよりかは金払ってペアーズかタップルやった方がいいように思った。
マチアプはそれぞれアプリで違いがあり、Tinderは男も基本無料で出来る。後、外国人が結構いた。プロフィールにOne Night Stand❌と書いている人多かったので、Tinderでヤリモクの英語訳はOne Night Standだといらない英語知識が増えた。ペアーズは20代後半ぐらいがメインで婚活利用が多め、タップルは20代前半から20代中盤がメインで恋愛利用が多めって感じで、ペアーズとタップルはTinderよりもしっかりプロフィール作っている人が多く、両方とも男は基本課金が必要だがこっちの方が使いやすかった。
マチアプは出会い系と違い基本的にほとんどは普通の人が利用している印象。ただ勿論ヤバい奴もいて、明らかAIのプロフィール画像で年収が1000万以上で投資が趣味とか書いてるのが結構いて、分かりやすいぐらい詐欺臭が漂ているのとかが結構あった。詐欺るつもりならもっとまともなプロフ作れよ、なんでこんなあからさまに怪しいプロフなんだと思うが、こういうのにすら突撃してくる男はカモというのであえてわざとあからさまに怪しくしているのだろうか。そういうあからさまに怪しいのにはタッチしたことがないが、メッセージのやり取りしてて投資系のボードゲームに誘われた時はヤバい奴だろと思ってさすがにブロックしたな。ボードゲームに誘い勧誘するという手口もあるらしいし。普通のボードゲームならまだいいけど投資系はさすがに怪しい。この映画もそうだけど、金に関する話を出してくる奴は要注意だと思う。
三樹夫

三樹夫