Yukinobe

ハッチング―孵化―のYukinobeのレビュー・感想・評価

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)
3.5
ホラーが見たい! 評判良さそう!
ということで、観に行きました。
いやー、予想とはだいぶ違いましたが、面白かったですね。
ただ、ちょっと掴めないところがあったので、この点数にさせてもらってます。

全体的に、とても面白く感じました。予告編から予想していた展開とは全然違って、卵が思いのほか早く羽化したり、生まれた怪物?がクオリティ高かったり、それよりも怖いお母さんだったり、インスタ上の真っ白な理想の家族像の裏側にある不気味さがいい塩梅で描かれていたと思います。ラストも僕は好きですね!

でも、引っかかるところが少しあって、特に思ったのは主人公ティンヤの心の動きがちょっと掴めなかったことでしょうか。思春期の不安定さや生まれくる黒い部分をあの怪物で描くと思いきや、ティンヤが最後まで良い子だったのが意外で・・・。ブラクスワンのように、どんどん黒く染まって最後は自分が怪物になるのならわかりやすいんですけど、ちょっと掴めなかったです。
あと、卵を拾うところで、突然トドメを指すところでしょうか。
思うに、自分が守れるもの、無条件に愛でることができて、抵抗されない存在が欲しいということだったのかなー、と解釈しました。そうすると、母親⇨ティンヤ、ティンヤ⇨怪物、と同じ構図なのかなーと思ったり。
この点がスッキリしませんでしたが、でもとても好きなホラーでした。
関係ないけど、これいくらくらいでつくられてるんでしょう?
怪物のクオリティとか、日本より上じゃない?
Yukinobe

Yukinobe