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ハッチング―孵化―のkomonoのレビュー・感想・評価

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)
4.0
“幸せな家族の幸せな毎日”に固執して日々動画を撮影、投稿し続ける母親。そんな母を喜ばせるため娘ティンヤは体操の大会優勝を目指していた。抑圧の日々の中森の中で鳥の卵を見つけたティンヤは母にも秘密でそれをベッドで温める。やがて孵化したそれは、家族の幸福の仮面を剥ぎ取っていく――
明るく華やかな画面から漂い続ける不穏な空気と言う落差から生じる不快感がお見事。常にドキドキソワソワさせてくる。オーディションから選出されたティンヤ役のシーリ・ソラリンナはどこか初々しくそれでいて葛藤に揉まれる少女を演じきっている。嘔吐のシーンが多く且つ物語の要になっているのできつかった……
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