murmur616

ハッチング―孵化―のmurmur616のネタバレレビュー・内容・結末

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

 意外とアグレッシヴなホラーで楽しかったです。
 卵とか怪鳥アッリはなんかのメタファーなんでしょうけど、それはさておき良いクリーチャーでした。最初の粘液塗れの巨大雛は愛嬌があってなかなか可愛かったですね。1番お気に入りは雛とティンヤの中間みたいな歪な形態で、廊下を這いずる姿はかなり不気味でした。鳥とはいえ、吐瀉物しか食べないのもキモい。ティンヤの戻したものを食べてティンヤに近づいていくのが嫌悪感凄かったです。
 主人公ティンヤが笑っちゃうくらい薄幸。大半の時間「マジなの?(´・_・`)」みたいな顔をしている。母親から「恋をしたの!」と聞かされる場面とか地獄。最後はなんやかんや死んじゃうし、アッリに成り変わられた感じだし・・・。あの両親だったら普通にアッリをティンヤの代わりに育てそう。
 ラストのアッリは変身遂げてドヤ顔だけど、ティンヤの愛情は一方通行だったのね・・・。激昂してクソ家族皆殺しくらいしてくれて良かったのに。
 利己主義の権化のような母親が1番の怪物で、アッリの方がなんだかマトモに見えたくらいでした。アッリの今後まで心配だよ。
 というか最近のホラー、犬殺し過ぎでは?辛過ぎるからホラー映画内の犬はでっかいクマムシとかに置き替えてくれんだろうか・・・。
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