卵から孵(かえ)ったものとは───
異色の物語で気に入った。北欧らしさというか、伝承ちっくなアイディアとファンタジー。
フェミニンな服装やインテリアが可愛い。
ヒロインの女の子がとても良い。儚げで美しい。
“幸せな家庭”という割には不自然でニセモノ感が漂う家族関係。なんとも言えない居心地の悪さ。みんな心が通じ合っているようには思えない。
母親の期待に応えようとしてプレッシャーになっている娘が可哀想で痛々しかった。
ママ役の女優さんの怪演がお見事!いつも笑顔なのに怖い…ラストショットなんかもぅ凄いことになっている。
残酷さを含んだ、妙で謎めいたホラー映画だった。考察が楽しくなりそうでもある。
抑圧された感情が狂気へと変わって具現化される様子は分かりやすかった。
『因果応報』という言葉も肝に銘じておこう。