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バイオレンスアクションのorange21のレビュー・感想・評価

バイオレンスアクション(2022年製作の映画)
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橋本環奈はかわいい。時々出てくる明らかに橋本環奈じゃないだろっていう体幹の持ち主が繰り出すすごいアクションも、時々は良い。だがまあ、なんで色々こうなっちゃったのかなという感じがある。なんかよくわからんカメラの使い方したアクションの見せ方してるところがあり、手間がかかってそうな割にアクションがスポイルされている感じがある。

わざわざバイオレンスアクションと銘打つ漫画なのだからバイオレンスもアクションもそれなりに一家言あるような作りになっているのに、まぁ複数ある話を一つにまとめたまでは良いとしても原作ファンはさぞ浮かばれなかろう。

ケイの何を考えてるんだか分からないところ、業務と割り切って情がなく薄ら不気味なキャラクター造形は、原作のセリフや行動を引用しつつも割と普通の女の子のように再構成され面白みがない。

アクションも、せっかく原作でこの小さな女の子がプロの殺し屋としてなぜ渡り合えるのか説得力を持たせて描いているのに全然それが生きてない。ハシカンの顔を映さなきゃならんからなのかなんなのか知らんが。もうジョン・ウィック以降は見る方もその水準で見ちゃうしみんな薄ら「もしファブルぐらいだったらな〜」とか思ったろ。

みちたかくんもケイの強さを説明仕切った感がないうちに出てきてケイをボコしちゃうからケイが強い感じがせんのよ。前述の感情面も含めて「プロなんだ」っていうディテールが薄まってて、うーんという感じ。城田優は非常に良かったんだが。

あとスナイパーのエピソードとか思い切って切っちゃってよかっただろとか思う。
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