ノットステア

我らの罪を赦したまえのノットステアのレビュー・感想・評価

我らの罪を赦したまえ(2022年製作の映画)
4.0
○NETFLIX紹介文
ナチスが障がい者を捕らえて殺害する作戦を実行するなか、標的となった腕に障がいを持つ少年は、生き延びるために逃げる過程で大胆な決断を下す。



○感想
自分の国にも安全な場所はない。生きる場所がない。
子どもたちがそんな状況に。
T4作戦なんて初めて知った。

以下、あらすじ










○あらすじ
"社会のモラルは子どもの扱いで分かる"―D・ボンヘッファー

学校の授業。女性の先生。右腕の無い少年。
授業内容。算数。足し算。計算内容は、一家の生活費と病をかかえた人にかかるお金。障がいのある人間にいくら余分にかかるか。
ある生徒「世話をするのにお金がかかるとしたらどうすれば?」
他の生徒「殺せ」
先生「ほかにもっと建設的で人道的な…解決策は?」「まあいいでしょう。計算に戻ります」

夜。先生は右腕の無い少年の姉?「我らに対して罪を犯す者たちを赦し…」
少年「ナチスも?」
姉?「誰しも役割がある」
少年「今日の授業、本気なの?」
姉?「上からの指示よ、ピーター。話したでしょ?自分で考えなきゃ。どんな計算でも命の価値は計れない。でもこれは確かよ。お前を愛してる」
祈りの続き。アーメン

二人が住む家にナチスが来る。姉は少年を逃がす。姉はナチスに殺される。少年は音で恐らく姉が殺されたことに気づく。
ナチスの抵抗組織が使っている納屋に逃げる。義手を着ける。先に隠れていた女性がいる。毛布をあげる。その女性を助けるため、少年はナチスをおびき出す。
ナチスの一人に捕まる。銃を向けられる。
ナチス「移送せずに済む」
少年はナチスの銃を持つ手を叩く。逃げる。捕まり、地面に押し倒され首を絞められる。地面に落ちていたナチスの銃を手に取り、ナチスを撃ち殺す。
少年はナチスのコートを奪い、どこかへ走っていく。

1939年ヒトラーは
T4作戦を開始
障がい者30万人を殺害
40万人を断種
ガス室の技術発展につながった
障がい者たちのこの命の歴史は
忘れ去られつつある
犠牲者の多くは子どもたちであった