〈パート1⼩松(植松優)×⽴野(東出薫)〉 東京で1⼈暮らしをする⼤学2年⽣の⼩松は、隣⼈の⽴野がアパートを出ていく準備をしているのを⾒かける。⽴野は地⽅出⾝の⼤学1年⽣で、進学のために上京したが、コロナの影響で講義がオンライン授業となり、⼤学に通えないため、実家に帰る決断をしたのであった。⼩松は、思い描いていた⼤学⽣活を送れなかったことに対し、複雑な思いを抱く⽴野の話を聞いて、⽴野が東京で過ごす最後の⽇に、彼⼥を1⽇だけの東京観光に誘う。 〈パート2要(清⽔陽介)×光(藍川きあら)〉 要は実家の中華料理屋で働き、要の幼なじみの光は⼤学3年⽣で就職活動をしている。コロナ禍という状況の中で、要の実家の中華料理屋はだんだんと客⾜が減っていき、光もオンラインでの就活⾯接が続くなど、それぞれの状況でやりにくさや、将来の不安などを感じている。光はそんな状況の中で、春から故郷を離れ、東京の会社に就職することを要に伝える。 〈パート3⼤内(猪征⼤)×楠本(⽵内詩乃〉 倉庫でアルバイトをしながら劇団で役者をしている⼤内は、コロナ禍で役者として表現ができる場を失っていた。⼩規模ながら舞台の活動を再開し始めた時、⼤内は、公演に頻繁に⾜を運ぶ⼥⼦⾼⽣・楠本にどこか不思議な感覚を覚える。舞台に上がるたびに楠本を気に掛ける⼤内。コロナでそれぞれの⽣活が⼀変した2⼈の間には、舞台演劇を通し⾃然と繋がりができる。