何より怖いのは医局のバックレ。
ネットフリックス配信作品って最近、実話のドラマ化が多い気がするなぁ。本作もそれ。殺人事件の実話だと被害者への配慮も大事だと思うけど、ネフリの節操の無さは気になる。
とはいえ、本作はよく出来ている。主演のジェシカ・チャステインとエディ・レッドメインの演技の素晴らしさは言うまでも無いところだが、医局の責任者のキム・ディケンズも良い。彼女の演技がフックとなって、エンドクレジット直前、犯人以上に病院の責任を強く追求することに成功している。
看護師が患者を殺す事件は日本でも起きているが、その動機は誰も共感出来ない。本作でも動機不明で、エディ・レッドメインの演技がその動機不明の不気味さを醸し出していた。
緊張感と不気味さ、その両輪が優れた良作です。