監督は「ある戦争」のトビアス・リンホルム。出演は「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」のエディ・レッドメイン、「355」のジェシカ・チャステイン、「シルヴィ 恋のメロディ」のンナムディ・アサマア、「イン・ビトゥイーン」のキム・ディケンズなど。
重い心臓病を抱えながら、夜勤続きの日々を送るシングルマザーの看護師エイミー(ジェシカ・チャステイン)。彼女が働く部署にチャーリー(エディ・レッドメイン)という看護師が配属され、思いやりにあふれた彼と友情を育む。ある時、院内の患者が相次いで不審な死を遂げる。その体内から大量のインスリンが検出されたことから、病院内の人間による者の犯行だとされ、容疑者としてチャーリーが浮上する。やがて事件の真実を追うことになるエイミーは、彼に関する不穏な情報を得ていく。
実話に基づく物語。
静かに不穏さを煽ってくる感じで、エンタメ的な盛り上げ方はしない。そこに好みは分かれるだろうが、それがリアリティを増している感じがする。
淡々と起こっている事を映しているのが、恐怖を引き立てており静的なホラー作品だった。
犯人の恐ろしさだけではなく、事件を隠蔽しようとする病院の姿勢も恐ろしい。そのせいで事件が判明するスピードも遅くなっているので、病院は被害者であり加害者でもある。
エディ・レッドメインの演技はかなり印象的だった。エイミーが倒れた後、病室でチャーリーが座っているシーンは、普通の顔をしているだけにも関わらず恐ろしかった。
終盤の取調べシーンも圧巻だった。
静かな恐ろしさが際立つホラー映画。
