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アメリカン・フィクションのliamのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
4.0

監督は本作が長編映画監督デビューとなるコード・ジェファーソン。出演は「ラスティン: ワシントンの「あの日」を作った男」のジェフリー・ライト、「キャンディ・ケイン・レーン」のトレイシー・エリス・ロス、「アメリカン・レフュジー」のエリカ・アレクサンダー、「イン・ビトゥイーン」のアメリカン・フィクションなど。

作品に「黒人らしさが足りない」と評された黒人の小説家モンクが、半ばやけになって書いた冗談のようなステレオタイプな黒人小説がベストセラーとなり、思いがけないかたちで名声を得てしまう姿を通して、出版業界や黒人作家の作品の扱われ方を風刺的に描いたコメディドラマ。

非常に面白かった。昨今の風潮をシニカルに描いており、自分も思っていた事がこの作品に詰め込まれていて笑ってしまった。笑

ステレオタイプの黒人を、真逆のタイプの黒人が皮肉りながら演じている所も面白い。
実際はそうではないのに、人々が求めているものはステレオタイプであるという風潮が形になっていてとても面白かった。

ただアメリカに実際に住んでいなければ本当の所で理解できない部分があると思うので、そういった部分は色々見て補いたい。

ラストも皮肉っぽくて個人的に凄い好きだった。

ブラックジョークの塊みたいな映画。
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