コマミー

ユー・ピープル ~僕らはこんなに違うけど~のコマミーのレビュー・感想・評価

3.1
【異人種間の壁】




ほんと終始"お互いの家族の言動"にイライラしてしまったが、同時に分かるところも勉強になるところも確かにあった、ブラックコメディとなっていた。

"白人でユダヤ人"である"エズラ"と"黒人"である"アミラ"のカップルが、それぞれの両親に"いろいろ振り回される"と言う物語だ。
何がイライラするって、まず"エズラの母親"が1番思い出される所だろう。非常に"デリカシー"がなく、アミラが"嫌がる事"も強いては人が嫌がる事を平気でやってくるような母親で、終始引いたし、イライラさせられた。劇中の"揉め事"の発端的人物である。挙句に自覚がない。私の中の映画の中の嫌いな母親像一位に輝いた。
そして"アミラの父親"についてだ。エズラの母親同様、揉め事の発端的人物の1人。"自尊心"の塊で、人を第一印象だけで判断してしまうイタイ父親だ。白人のエズラに対して"異常な嫌悪感"を持つ。非常に絡みづらく、相手が黒人だとしてもこの父親が介入してくると、精神的に疲れてしまいそうでムリ。自分の信仰している"宗教"も強要しそう。

最悪な両親が顔合わせする本作だが、同時に勉強になったのは異人種間に問題についてあらゆる面で前に進めてない人間がまだ未だにいると言う事だ。私の母親がその典型と言える所もあり、イライラはしたが、「確かにそう言う面もあるよな」と分かりみが深い内容でもある。前に進もうにも、一部の人々の客観視が邪魔して、"とてつもない壁"が出来てしまう。本作においては、異人種間の結婚がまさにそれで、それぞれの両親が"未だに見えない争い"を続けているならば、上手くいくはずがないのだ。

ある意味、現実っぽいものを本作を通して見せつけられた瞬間でありました。
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