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大いなる自由のLifewithmoviesのレビュー・感想・評価

大いなる自由(2021年製作の映画)
4.8
【レビュー更新】2023年7月8日@京都シネマ
2021年カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞受賞、2022年アカデミー賞 国際⻑編映画賞オーストリア代表作品。
この作品は、第二次世界大戦後のドイツが舞台。当時のドイツは、男性の同性愛を禁じる「刑法175条」があり、主人公ハンスは性的指向を理由に投獄されてしまう。一方で、同じ房の服役囚ヴィクトールは、彼を嫌悪し、避けようとするが、彼の腕に彫られた番号からナチスの強制収容所にいたことを知る、というヒューマンドラマ。
刑務所という「自由」を奪われた環境で、ハンスは「愛」を与え、「愛」を貫き通す姿が描かれているが、彼にとっての「愛する自由」とは何だったのか、はラストシーンまで観て、理解することができる秀逸のラストでした。素晴らしい。
主演のフランツ・ロゴフスキは、『希望の灯り』『未来を乗り換えた男』(第68回ベルリン国際映画祭コンペティション)での演技などで知られているドイツの俳優ですが、この5月に日本公開された『フリークスアウト』(第78回ヴェネチ国際映画祭コンペティション作品。ロッテルダム映画祭観客賞)というイタリア映画では、異能の力を持つサーカス団の団長フランツとして、狂気の顔を持つ男を演じてましたね。

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編集部の注目作品(7月7日週)『ママボーイ』『大いなる自由』
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