このレビューはネタバレを含みます
ゲイの人が世間から抑圧されているだけではなく、さらに法律で禁じられているというむごい世界。たとえ法が撤廃されても、苦しみは残ったまま……というオチがつらかった。
同じ俳優さんが長い年月を演じることで…
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WWⅡと言うと、どうしても日本は原爆投下と言うとても大きな出来事があったせいか、他国での悲劇に目が向きづらい気がする。ナチスの蛮行も、ユダヤ人虐殺はすぐに出てきても、実はドイツ人の中でも性指向や障害…
>>続きを読むチラシかなんかにバロック絵画(人名だったかも)っぽい映像とか書いてた気がするのね。で、さすがに思ったわ。土壁をバックに暗い照明で微かな灯火を点ければ…最早それでジョルジュ・ド・ラ・トゥール的な誰でも…
>>続きを読む彼が求めていた"自由"とは
法が改正された外の世界に出て、"大いなる自由"という名の店に訪れたハンスが見たものは、結局は今までとなんら変わらない世界。
たとえ罪に問われなくとも、同性愛者の自分は…
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色彩、空間、会話、音楽……すべてが抑えられつつも絵画のように美しく、感情の機微が伝わってくるところがとても好き。そして様々な解釈ができそうなラスト…!主人公の行動にグッときた。あの暗闇を灯すライター…
>>続きを読む真っ暗な懲罰房、わずかな灯り。閉塞感で息苦しくなる。自由とは、愛とは何かを問いかけられているようだった。
物語の中で四半世紀ほどの時間が流れるが、ハンスとヴィクトールが本当に年齢を重ねているように見…
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まず最初思ったこと、ドイツの刑務所の制服が洒落てる。
デニムやネイビーのシャツに、同系色のパンツ、
夏はヘンリーネックのシャツ、
冬は薄いブルーのウールであろうタートルネックのニット。
ハンス…
苦しかった…。けれども、見なければいけないと思ったし、見てよかった。『トム・オブ・フィンランド』を見た時も同じ感情にはなったことを思い出したし、こういったことが同じ時代に違う土地で行われていたと思う…
>>続きを読む大いなる自由、という邦題を噛みしめる。
ひとりの人と一生通じ合うなんてない気がする。それでも、ハンスとヴィクトールのような一瞬があって、それは自分の人生をずっと小さく照らしてくれる。マッチの火のよ…
カンヌ国際映画祭で高評価を受けたのが充~分に解る出来栄えに感心しました。ドイツの「刑法175条」は、1871年から123年間にも渡り施行された、男性同性愛を禁ずる法律だそうです。ハンスはその禁じられ…
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