このレビューはネタバレを含みます
1968年、同性愛行為を罰する刑法175条に抵触したことで収監されたハンス。捕まるきっかけになった男を助けたことで懲罰房に入れられる。
1945年、1957年と時を遡りながら、同房で懲役20年以上のヴィクトールとの友情や、恋人とのささやかな交わりが映される。
そして刑法改正の時……。
ハンスは愛に溢れた人だなあ。
ラストがものすごく良かった。そうなってほしいと思ってたけど、ハンスにとって最良とは思えなかったから、あの選択を手放しには喜べないけど、嬉しかった。
収容所で入れられた番号の上にタトゥーをしてあげるの、いいなあ。ホモフォビアとか関係ない同情があった。単なる哀れみかもしれないけど。
男性同士の抱擁にここまで勇気を感じる映画ってそうそうない。嫌悪の対象である同性愛者として見られることを恐れずに、そばにいてやる勇気と愛。