このレビューはネタバレを含みます
原題は「Casting By」。
一時期キャスティング・ディレクターとスタッフに表記すると「キャスティングは何も監督(ディレクター)しとらんやんか!」とクレームが入り、以降はキャスティング・バイとなった。
邦題だからこそ「キャスティング・ディレクター〜」と云うタイトルが許されたのかも。
アカデミーでさえも(作中では)未だカテゴリーがないそうな。
映画会社のスターシステムに頼らない独自の先見で伝説的キャスティングとなったマリオン・ドハティが、もしも男性だったならキャスティングの地位も違ったのだろうか。
マリオン・ドハティが導いた役者はジェームズ・ディーンから始まり、挙げ切れないほどの有名どころがゴロゴロと登場する。彼女の功績を通して如何にキャスティングと云う役職が重要なのか、よく判る。
しかし、結末は甘くなかった。
結局エンタメを支えるのは会社ではなく人なのだとおもう。
感謝で綴られるエンドロールは必見。