にっきい

今夜、世界からこの恋が消えてものにっきいのレビュー・感想・評価

3.2
美人枠なんだろうけど豚鼻の松本穂香さん。

ボクが選ぶような作品では無いですが、月イチの副業姉妹(今回は妹のみ)とのお出かけで観てきました。
でも実は1人でも『君の膵臓をたべたい』や『ボクは明日、昨日のキミとデートする』や『ひるなかの流星』とか観に行ってるんですw

①放課後までは話しかけない。
②連絡のやり取りは簡潔にする。
③本気で好きにならない。
って話し。
寝ると記憶がリセットされるってのは創作の世界ではよく有る設定だと思いますが、一応"前向性健忘"と言う実際の病気があるそうです。
GWの初日に子供を助けて自分が事故に巻き込まれた真織(福本莉子)は、身体は回復したが前向性健忘を患い事故以降の記憶が残らなくなってしまう。
そんな真織にある日透(道枝駿佑)が告白をする。
それはイジメられている友達を助けるための嘘の告白だったのだが、意外にも真織がOKして付き合う事になるのだが…、って話し。
観てて1番思ったのが『キミスイ』の男女逆ヴァージョン。
病気を患ってるのは女性の方だし、女性の親友が出てくるのは『キミスイ』と同じなんだけど逆の設定なんです。
後記憶がリセットされて毎日初めて会う事になる状況は『ボク明日』を思い出したんですが、監督が同じでした。
まあ『ボク明日』は病気ではなく時間の流れ方が逆のパラレルワールドなんですけど。
予告で真織(まおり)の隣から透(とおる)が消えていくシーンがあるから、悲劇の結末は想像できるんですが、思ってたのとは違う理由でした。
歳とって涙腺ゆるゆるなので、まんまと泣かされました( ˃ ⌑ ˂ഃ )
ただ原作のエピソードを全部入れる事が出来ないからか、付き合うキッカケとなったイジメに対して、イジメる方もイジメられる方もほぼモブ扱い。
透の家族の話しは家族のわだかまりが一瞬で解決したり、真織の親(邦画の脇役と言えば野間口徹さん)は出番こそそこそこ有るけど重要な役割持ってないし、真織の大親友綿矢なんて親出てこないと、ほぼ真織と透の恋だけに絞られた話しでした。
今作を読み解くのに重要な鍵は、"手続き記憶"と"透の母の突然死"。
さて最初に書いた3ッの約束は透と付き合うのに真織が出した条件でした。
そこにはちゃんとした理由があっての事でした。
①毎日前日までの日記を読んで失った記憶を整理するので、放課後くらいまでは時間が必要。
②寝ると記憶が消えるので伝えたい事はその日に伝えておかないと、翌日だと意味不明になってしまう。
③本当に好きになっても眠ると忘れてしまう自分(真織)には、恋愛をする資格が無い。

これ観てた時の話し。
世間では夏休み最後の週末って事で映画館は結構混んでました。
今作も公開から2〜3週経ってるのに半分以上席埋まってたし。
斜め前の女性2人組が隣に席を取れなかったみたいで前後に座られてたんです。
一緒に買ったポップコーンが何度も前後に移動してましたw
しかも何か用事があるのかクライマックス辺りで帰られました。
ボクも電車の時間でエンドロールで席立つ事はあるけど、さすがに本編全部観れない予定は立てないわ。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2022年8月27日
鑑賞回:13:50〜16:00
劇場名:MOVIX京都
座席情報:シアター② M-16
上映方式:2D
レーティング:G
上映時間:121分
備考:リピーター割引
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【ネタバレ備忘録】
真織の前向性健忘の事は両親と親友の綿矢、教師しか知らない。
記憶が残らないのを悪用されないための自己防衛。
忘れないために些細な事もメモする。見たものは写真に残す。
新しい記憶は残らないのだが、人間には例えば自転車に乗るとか一度身体が覚えた事は簡単には忘れない手続き記憶と言うものがあるので、毎日毎日透と過ごすうちに大切な人だと感じるようになる。
3ッ目のルールを破ってお互いが本気で好きになるのだが、透は母親からの遺伝で心臓に疾患があり急死してしまう。
透は残された真織を悲しませたくないので綿矢に日記を隠すように頼んでいた。
透との思い出が書かれた日記が無ければ、真織にとって透は存在しなかった事になるから。
でも絵を描く事が好きな真織は、生前何度も何度も透を描いていたので身体は覚えていた。
にっきい

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