たk41

NOPE/ノープのたk41のネタバレレビュー・内容・結末

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

いやぁ面白かった。アレが積極的にコンタクト取ってきてからのSFホラーっぷりが本当にたまらなかった。

IMAXカメラで撮られているのでIMAXにフォーカスされてるのは当たり前なので映像の迫力も勿論の事、何より音響効果がとにかく凄まじかった。轟音で鳴り響く叫び声に包まれ続ける経験なんて公開時期にIMAXでしか味わえない経験だもの。西部劇音楽で無条件に燃え上がる性質なので劇伴にも痺れたり。

特に中盤の大惨事からのRaining Bloodはその映像の迫力ぷりったら無かったわけで。神々しくも感じてしまったり。金田バイクオマージュの格好良さも注目ポイント。

個人的に一番恐怖に感じた部分はやはり冒頭と中盤の回想で描かれるチンパンのゴーディー君大暴れの殺戮劇。飼い慣らしていたと思っていた存在に牙を剥かれた時の人間の為す術の無さ。圧倒的な暴力の前にガタガタ震えてただただ目の当たりにするしかない状況。短いながらもサスペンスフルなシーンで印象的でございました。

印象的に描かれていた上記シーンが作品全体のテーマ性を表していたと思われるのでアレも自然やら野生のメタファーだったのかなとも。加えてバズる映像を撮るために熱中し過ぎていてその異常性や危険性への警鐘なのかなとも思ったり。

前2作は人種差別や経済格差等の社会問題がテーマになっていることは明白だったけれども、今作でのテーマのアプローチの仕方も良かったなぁと。

ラストシーンはどっちにも取れる展開だったけど恐らく悪い方の結末だったんだろうなと。まぁあの劇伴だと表面上はヒーロー参上にしか見えなかったけれども。

あのテーマパーク、ハリウッドに実在するのね笑
たk41

たk41