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NOPE/ノープのblacknessfallのレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
3.5
ザックリ言うと策士策に溺れるってやつかな。
ジョーダン・ピールの作家性が完全に裏目に出てたように思う。

ジョーダン・ピール監督は人種差別や格差社会の歪みを意識的にホラーに組み込む作風で、ホラー好きは政治性を忌避する傾向の人が多く否定的な向きがあるなか、おれは全面的に支持してる希なホラー好きになる。と、「演劇界で保守は私だけなんだな~」と寒いイキリをかましてた唐沢俊一みたいなことを言ってしまったが、それだけ本作に期待してたってことなんだよ、だけにちょっと残念だったな笑
てか、唐沢俊一は保守じゃないよな、単なるネトウヨだよ。それも盗作やらかしてまともに謝罪しなかったから仕事が無くなり差別的なことを言えば条件反射で喜ぶバカウヨからのいいね👍️で自尊心を満たすためにやってるわけで本気なわけでもないよな。落ちぶれたなぁと思ってたとこに原稿料前払いで受け取っておきながら、まったく進捗を報告せず、出版社からの催促も無視してTwitterでせっせとリベラル系のアカにクソリプ飛ばして悦に入ってたところに出版社から「これ以上無視すっと訴えるからな」とド詰めの引用RTを出版社から喰らってるのを眼にして本当に堕ちるとこまで堕ちたんだと知って痺れたね笑

【以下ネタバレあり】




UFOが生き物であるって設定は有りそうでなかったのでこれはアイディア賞ものであると思う。
この設定ならこれはもうモンスターパニックにするのが定石で実際そうなってはいるけど、見せ方が下手。と言うより描写に思い入れをがない。見たことない生物UFO🛸で客を驚かせてやろうって気概をまるで感じなかった。UFO🛸が人を大量に補食するシーンもあるけど淡白だった。UFO🛸の正体がそうと分かるまでが長すぎて退屈だった。

それまで何を描いてたかというと、ハリウッド映画に使う馬🐎を調教する牧場を営む主人公と妹の生活、それまで牧場を支えてた父親が不慮の事故で亡くなり、うまく仕事を引き継げずに悪戦苦闘する様子。ここはハリウッドの業界の裏側が見れて興味深かったりする。しかし、だから何?としか思えない笑
それと、かつて人気だったホームコメディに起用されていた猿🐒が突然暴れ出して共演者の俳優を襲った惨事が断片的に挟み込まれる。この猿🐒の映像から映画が始まることから明らかなように、この惨事は本作のテーマでありメッセージ。
では、そのメッセージとテーマとは何か?
それは自身の快楽や欲望のために何でもコンテンツ化するのは傲慢であり、それを続けると思わぬ惨事を引き起こす。ということ。

主人公達は人生の一発逆転を狙い生物UFO🛸の衝撃映像を撮るために雲☁️に擬態しておとなしくしているUFO🛸を正体を見せるように誘導しようと策を講じる。そして、その結果、多大な被害を出し主人公達も生命の危機に直面する恐怖を味わうことになる。
要するにホームコメディで暴れた猿🐒もこのUFO🛸も人間のエゴと欲望から暴発して人間に仇をなしたという意味で同じ。これ以上にないぐらいテーマとメッセージが伝わる演出と言える。
しかし、そこに拘るあまりテーマを伝える下地作りに時間を費やし退屈な時間が多く、メッセージの手段としてしか捉えていない生物UFO🛸の描写にまったく魅力のない、ホラーやモンスター映画の肝がスカスカの失敗作になってしまった、、笑

まあ、でも、これでジョーダン・ピールを見限るつもりはないよ。本作は前のめりな失敗作で攻め結果のしくじりだから次に活きてくると考える。そもそも誰もやらなかったチャレンジングなことに挑んでるわけで、一作うまくいかなかっただけで否定するなんて短絡的で敗北主義過ぎる。これを糧にいずれジョーダン・ピールにしか撮れない大傑作をものにしてくれると信じてる😏

それと主人公の妹がJesus lizardのTシャツ着てたり他の人がEARTHのTシャツ着てたりして、誰の趣味なのか気になった。ジョーダン・ピールもグランジ、オルタナ直撃世代だからひょっとして😏?いずれにせよJesus lizardもEARTHも来日行ったぐらい好きだから嬉しかったね。

Jesus lizardはもう1度観たいな。最近、グランジ、オルタナがマイブームでよく聴いてる。ムーブメントの頃は80sハードコア・パンクにのめり込んでたからあまりグランジもオルタナも観てないんだよな。消滅したバンドも多いが神経症的でサイキックなギターとエキセントリックなボーカルという独自性の高さからフォロワーが現れなかったJesus lizardやグランジという言葉の産みの親でサイケでガレージロックなファズにハードコア・パンクの焦燥感をハードロックの楽曲に捻れた形で封じ込めたMUDHONEYは健在なわけ(Jesus lizardは散発的に復活)なんで是非来日してほしいもんだよ。
メタル・バブルの頃のバンドと違って、この辺が現在まったく来日しないのは日本でグランジ、オルタナの浸透の具合が浅いからなんだよな。シアトルのビッグ3ぐらいしか掘らないNIRVANAワナビーばかりだからな。あの人達、センスないからなぁ。NIRVANAは楽曲もキャッチーで演奏もタイトでいいバンドだと思うけど、上述した2バンドほど個性も世界観もない。メディア(主にロキノン系)が売るために作った物語に乗せられ過ぎて他のバンドの良さが分からなくなってるんじゃないかな😏
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