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NOPE/ノープのlienのネタバレレビュー・内容・結末

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ポスターから想像すると、空にある「何か」に関する答えは最後の最後まで隠しておくのかと思っていたら案外序盤で判明するストーリー展開が意外性があって面白い。

また、その「何か」というのがUFO。しかも、乗り物ではなく、生き物として描かれている。
テレビショーに出てきたチンパンジーが妹役の女性の顔を潰したシーンが出てきていたが、これは動物を支配しようとする人間への警鐘なのではないかと思った。生き物は予測不能で手懐けることなど出来ない、と。

カウボーイが馬に乗っているたった2秒のシーンが映画の起源と言われている。しかし、この歴史に黒人がいたことはあまり語られることはない。
そのことについても今回ジョーダンピール監督は何度も映画の場面場面で伝えており、黒人の映画における地位向上を訴えていると感じた。

ラストシーンのUFOの造形があまりにも美しく、翼を広げた女神のような姿に目を奪われた。

UFOが登場するパニック映画は飽和状態にあると思っていたけれど、新しい切り口で楽しむことができた。

ただ、個人的にはジョーダンピール監督作品だったらゲットアウト、アスには劣るかな...
伏線回収が少なくて観たあとの満足感が他作品よりは少なかった...

▽ NOPE
意味 : 無理だ! だめだ!

▽チンパンジー(ゴーディの誕生日) 元ネタ
2009年、テレビCMやドラマにも出演していたチンパンジーに飼い主の友人であったチャーラ・ナッシュという女性が襲われ、両手切断・顔面破損の大怪我を負った事件
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