みんな同じ司法という船に乗っている。
ここでは誰も本当のことを話さない。
誰を裁くかは誰が決めるんですか。
三隅の証言が2転3転と変わり、真相が霞んでいく。
三隅は“生まれて来なければよかった。私はいるだけで周りの人を傷つけるから”と重盛に言う。
三隅はただの器。
器だから人の善意や悪意、何にでも染まれるのだと思った。
人は見たいようにしか見ない。
司法の場だけは、全ての人が平等である、と信じていたけれど、結局は人が人を裁いているため、そこに利害があるのだと。
事実と真実は相容れないものなのかもしれないと感じた。
▷訴訟経済
訴訟法の根底にある一つの理念で,訴訟の審判に関して裁判所と当事者その他の関係人の労力,時間,経費などの負担をできるだけ節約しようという要請。