ちゃき

貞子DXのちゃきのレビュー・感想・評価

貞子DX(2022年製作の映画)
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デジタル化が進み、人と人との繋がりが希薄になりつつある現代。
駆け出しの頃から大切にしている企業理念「人と人との繋がり」を忘れず、さらには「一人でいたい気持ち」も大切にしてくれる山村社長。
他者との繋がりを強要しないサービス(呪い)でありながらも人と繋がりたい気持ちも忘れさせない。

今回の企業戦略ではあえて省人化をせず従業員数を増やした。SDGsの取り組みのひとつでもある多様性も取り入れ、男性社員の雇用にも力を入れている。
十分な従業員数を確保できているため、顧客ひとりひとりの要望に応えることが可能に。従業員たちも楽しそうに仕事に取り組んでおり、更なる雇用拡大が見込める。
そんな中でも最後の仕上げは山村社長自らが顧客の元へ足を運んでいる。顧客ひとりひとりの顔を見ることを大切にしているのであろう。

顧客の生涯と寄り添う本サービス。日々の生活リズムをキープすることで顧客の健康に配慮し、長期利用を促す。

平成レトロを楽しむVHS形式のサービス提供では転売もあったようだが、SNSを活用した動画提供により転売対策も行われた。

数作品前よりホラーからホラーコメディに業界変更。デジタルとレトロを融合し、既存サービスのトランスフォーメーションを成功させた山村社長の今後に期待である。
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