恥ずかしながら藤村は未読。
題字と、田中要次演ずる父親の言葉で
“破戒”の意味を悟った。
「戒めを破る」
様々な苦労をしてきた親だからこそ言える戒め
出自を隠し通してきた丑松
でも、それは
そうせざるを得ないようにしている
社会の方がおかしいのだ。
100年も昔の話なのに
残念ながら
全く古さを感じ得ない、、事が哀しい
差別
それは単に生まれだけでなく
国籍だったり性別だったり、
今日、映画として蘇ったのは必然
戒めを破り伝えた丑松(間宮君)に
許しを乞う友(矢本君!)の姿に涙。
彼のような人たちが増えて来ていると
信じたい。
60年前につくられた市川崑版も
観てみたい。